ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第6回(ジェロ・マガ Vol.6 [2021年5月26日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。
今回は、生活の重要な一部である、「食」に焦点を当てたいと思います。

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農林水産省では毎年6月を「食育月間」、毎月19日を「食育の日」と定め、全国的に食育推進運動を展開し、食育の普及啓発を行っています。
今年の3月31日には、農林水産大臣を会長とする食育推進会議において、令和3年度から令和7年度までのおおむね5年間を計画期間とした
「第4次食育推進基本計画」が決定されました。

【第4次食育推進基本計画】

この第4次食育推進基本計画では、重点課題として、
「産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選ぶ国民を増やす」、「環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶ国民を増やす」、
「地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承し、伝えている国民を増やす」ことを新たな目標に掲げています。
国民の健康や食を取り巻く環境の変化、社会のデジタル化が進み、食をめぐる環境も大きく変化してきていますが、
環境問題や地域における伝統的な食文化の継承問題など、社会問題や文化の視点からも食のあり方を考えていかなければならないと感じました。

一方で、「食育」を健康の視点から推進していくことも定められています。
農林水産省では「食生活指針ガイド」において、食生活や嗜好を診断し、食生活を見直す参考となるためのチェックシートを掲載しています。
Q&A形式で質問に答えていくと、ご自身の食生活がわかります。
この「食育月間」において、チェックシートの結果を参考に食生活を改めて見直してみるのはいかがでしょうか。

【みんなの食育「食とからだ」チェックシートシニア世代編】

また、厚生労働省と農林水産省により作成された「食事バランスガイド」には、「何を」「どれだけ」食べたらよいか、
食事の望ましい組合せやおおよその量をわかりやすく示し解説されていますので、こちらも参考にしてみてください。

【食事バランスガイド】

ジェロントロジー総合講座の健康「食べる健康と予防」において、
講師の並木幸久先生から、自分の体質を知ること、そして自分の体質に応じた食事を楽しむことによる体調管理について、お話をされていました。

コロナ禍で自由に外出できない日々が続いておりますが、
これを機に、ご自身の食事と体質について、じっくり学び、知る良い時間になるかもしれません。
楽しく食事を摂ることで、心と体の両面での健康を維持していきたいですね。