ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第31回(ジェロ・マガ Vol.31 [2022年5月25日より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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今回は、コロナ禍を契機に加速する医療・ヘルスケア領域のDXについて取り上げます。

新型コロナウイルス感染症の拡大は、病床逼迫に伴う入院難民や自宅療養者の発生や対応の遅れ等、医療・ヘルスケア領域における日本の様々な課題を浮き彫りにしました。

必要な時にいつでも検査や治療を受けられる仕組みやデータを収集・利用することの重要性が改めて認識され、デジタル技術を活用した新しい医療・ヘルスケアサービスの需要が高まっているといえます。

その中でも、行政のDXの遅れているといわれており、今回、行政におけるヘルスケアDXの取組を紹介します。

◆行政向け公的通知個別化サービス「BetterMe」
行動科学とデジタルを組み合わせた、公的通知自動化サービス。
行政は住民に対し、健康診断等のお知らせを送っているが、受診に結びつくよう、通知文を人間の行動特性に基づいて行動変容につなげる。

例えば、がん検診で
「今年度受診したら、来年度は無料で受診できます」というメッセージと「今年度受診しなかったら、来年度は有料になります」というメッセージ
では、後者の方が受診率が上がる可能性がある。このような行動科学に基づいた文面やタイミングを最適化し、市民に行動変容を促す。

◆神奈川県「神奈川ME-BYOリビングラボ」
神奈川県では、新たなヘルスケア商品・サービス創出と社会実装の支援を目指し、2017年度に「神奈川ME-BYOリビングラボ」を立ち上げ、起業との実証実験を支援してきた。毎年4~5件程度のテーマを採択している。

〇「ベジチェック(手のひらで野菜摂取量を推定できるデバイス)」を活用した食生活改善プログラムの提案

〇セルフケアAIアプリ「emol」を活用した産後メンタルヘルス対策の心理学実験

身の回りの様々な技術が進化していく中、自分にあった活用をみつけるため日々情報収集していきたいと思います。