ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第2回(ジェロ・マガ Vol.2 [2021年3月24日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。
創刊号では、全国銀行協会(全銀協)が、高齢者(特に認知判断能力が低下した方)の銀行預金の引き出しに関する指針をまとめたというトピックについてお伝えしました。そこでVol.2では、その「認知判断能力」について焦点を当ててみたいと思います。

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令和元年6月、「認知症施策推進大綱」がとりまとめられました。
皆さんも、新聞やテレビ等で、「認知症700万人時代」という言葉を見聞きされたこともあるのではないでしょうか。
これは現在の話ではなく、「2025年に認知症を患う人の数が全国で700万人を超える」というもので、
九州大学大学院医学研究院が実施している研究のデータ等により計算された推計データです。
これはつまり、65歳以上高齢者のうち、5人に1人が認知症を患っている、ということになります。
5人に1人と聞くと、少し身近な印象でしょうか。

国では認知症を「だれもがなりうるもの」と位置付けています。
認知症があっても可能な限り、住み慣れた地域の中で、自分らしく暮らしていく社会が実現できるよう、
「予防(認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を緩やかにする)」と
「共生(認知症のある人が尊厳と希望を持って認知症とともに生きる、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる)」をキーワードに、
様々な取組を展開しています。

「ジェロントロジー総合講座」では、直接認知症について学びを深める講座はありませんが、
年を重ねていくことに対する学びの一環として、
改めて、「認知症とは何か」について、触れてみてはいかがでしょうか。

 

最後に、参考情報についてお伝えします。
厚生労働省のWEBサイトでは、以下のような情報が公表されています。

みんなのメンタルヘルス総合サイト「認知症」
→「認知症とは何か」について、基本的な知識がまとめられています。

「もしも 気になるようでしたらお読みください」
→「認知症との向き合い方」について、参考になるものだと思います。

基本的な知識とあわせて、頭の片隅に置いておきたいものです。