ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第14回(ジェロ・マガ Vol.14 [2021年9月15日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-

—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-

先日、ソニー生命保険株式会社が実施した、「シニアの生活意識調査2021」において、現在の楽しみが「旅行」と答えたシニアが44.6%で1位という結果になりました。

【シニアの生活意識調査2021】

とはいえ、コロナ禍により外出自粛が強いられる中で、自由な移動や旅行ができないという方のほうが多いのではないかと思います。

また、私たちが旅行ができないことはさることながら、コロナ禍での移動自粛によって旅行業界は大きな打撃を受けています。

そんな中で、ANAホールディングスが移動を伴わないバーチャルな旅行ビジネスに注力していることをご存知でしょうか。

【バーチャル空間での新しい旅体験提供へ】

現在は2022年のサービス開始を目指し、新しい旅の価値体験の創造に向けてバーチャルトラベルプラットフォームの開発を進めているとのことです。

興味深いのは、自宅にいながら最大8人でバーチャル空間の旅行を楽しむことができるということで、実現したら、今は遠方にいて会うことができない家族や友人とも一緒に旅の時間を共有することができ、とても革新的で嬉しいことだと思いました。

また、未来の街をイメージした空間「Skyビレッジ」では、バーチャル上での医療・教育・行政などのサービス展開を予定しているとのことで、どれだけ私たちの生活に直結した便利なサービスが展開されるのか、想像がつかず、楽しみです。

実際、もしバーチャルな旅行が浸透してしまえば、ANAにとってはメイン事業である航空運送事業にダメージを受けてしまうのではないかと思いますが、それでも、誰もが旅の素晴らしさ・楽しさを体感することができるサービスを生み出そうとしているANAの挑戦に希望を感じました。

9月1日にはデジタル庁が創設され、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を。」というミッションを掲げて一人ひとりの多様な幸せを実現するデジタル社会を目指すとしています。
今後急速に進んでいくデジタル化の世界で、誰もが便利で幸せを感じることができるサービスが生まれていくことに期待したいですね。