ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第16回(ジェロ・マガ Vol.16 [2021年10月13日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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今回は、「防災ジェロントロジー」から「全体知」の視界を持つことの重要さについて考えてみます。
「防災ジェロントロジー」については、例えば、公益財団法人日本ケアフィット共育機関では、超高齢社会に欠かせない防災の意識について啓発をしております。
主に高齢者や障害者など支援や配慮が必要な方々への対応について学び、「防災介助士」という資格を取得することができます。

資格取得などを通じて、個々人の意識を高めることは重要であることは言うまでもありません。
同時に、今回のコロナ禍を通じて、非常時における社会全体の体制(態勢)はまだまだ不十分な点を思い知らされました。
個々の対策は行なっていても、バラバラ感が否めなく、全体を俯瞰して、優先度をつけたり、資源を集中投入したりして、どのような方向に向かっているかのメッセージを発するなど、司令塔的な役割がいかに重要かを誰しもが痛感したと思います。
今後は、コロナなどの感染症だけでなく、台風などの豪雨災害の増加や地震など、自然災害が多発しており、ますます社会を構成する様々な主体(産・官・学・メディアなど)が連携し、向き合っていかなくてはいけません。

「防災」のように、様々な分野にわたって思考を巡らす必要があるテーマでは、各分野における専門知識はもちろん必要ですが、対処療法的な対策(短期的な対策)ではなく、より広い視野から解決を図るために、その専門知識を束ね、様々な分野と連関させて考えていくことが重要だと感じます。
これまでのジェロントロジー研究を通じても、超高齢社会にどう向き合うかを考える際も分野横断的に(「全体知」の視点から)取り組む必要があることを強く感じました。

特に、「知の再武装」の視点からは、分野横断的に、高齢期に入ってからの学び直しと同時に、高齢期を迎える前の段階でも学び直しが必要です。

当推進機構では、現在高齢期を迎える前の、特に現在企業に勤めている中核人材向けの教育プログラムを開発しており、来年1月からの開講に向けて準備を進めております。

さて、総合講座修了者の皆様にもご参画いただける「知の再武装」のプログラムとして、弊所会長の寺島実郎に関連するT V番組や塾等の情報をお知らせいたします。

◆TOKYO MX「寺島実郎の世界を知る力」
今月は17日(日)午前11時〜、24日(日)午前11時〜の放送です。
17日(日)の回では、「2021年秋―日本の選択」と「日本人の心の基軸とは」をテーマに寺島の一人語りを放送いたします。
24日(日)の対談篇では、東洋大学情報連携学部長・坂村健氏との対談をお送りいたします。
前号のジェロ・マガでも紹介いたしました「DX」のフロントラインにいらっしゃる坂村氏との対談を通じて、日本におけるDXの現状や課題等について学べますので、ぜひご覧ください!
これまでの放送回の見逃し配信はこちらから

◆寺島文庫リレー塾
以前にもご紹介しました「寺島文庫リレー塾」が11月より後期を開講いたします。
東京・丸の内の日本工業倶楽部会館での「ライブ受講」(人数を限定)と「オンデマンド(W EB配信)受講」の2通りより受講方法を選べます。
詳しくは下記のサイトをご覧ください!
【寺島文庫リレー塾】