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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第43回(ジェロ・マガ Vol.43 [2022年11月8日より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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今回は前回少し触れさせていただいた最新の県民幸福度研究についてご紹介させていただきます。

弊所では9月28日に、第6弾となる『全47都道府県幸福度ランキング』を発刊いたしました。

何が幸福であるかの考え方は人それぞれではありますが、その方向付けには自身の過ごした地域や社会的・歴史的な環境が大きく影響しています。
それを共通のものさしによって見える化するために各地域を総合的・客観的に評価したものが幸福度ランキングです。

2022年版も2012年版から積み重ねてきた「日本総研型アプローチ」の基本軸はぶらさず、合計80の客観指標により都道府県別の比較分析を行いました。
特に、2022年版では、新型コロナウイルスの教訓などを踏まえ、コロナ患者受入病床数や遠隔教育実施率など、地域の危機対応力とSDGsに関連する5指標を追加しています。

【80指標の内訳】
①私たちの生活・社会基盤全体にかかる5つの基本指標(人口増加率、一人あたり県民所得、選挙投票率、食料自給率、財政健全度)
②「健康」、「文化」、「仕事」、「生活」、「教育」の5分野で各10指標(合計50指標)
③社会経済の動向を反映させるための25の追加指標(2014~2022年版)

2022年版の内容を少しだけ紹介すると、総合ランキング上位は1位:福井県、2位:石川県、3位:東京都 となりました。
福井県はこれで5回連続の総合1位となり、やはり分野別で教育と仕事が1位であることが、子どもから大人までが住みよい地域を生み出していると考えられます。
また、東京が変わらず3位という上位をキープしていることも示唆的で、田舎の幸福と都会の幸福の両面があることを読み取ることができます。

2022年版は書籍のデザイン・サイズを一新して、これまでよりも読みやすく、持ち運びがしやすい作りとしました。
また、新たな試みとして、独自の幸福度ランキングを作成できる「分析ツール」も提供しておりますので、よろしければお手に取っていただけますと幸いです。

弊所の幸福度ランキングを活用して、各地域が魅力を伸ばすとともに課題を解決するためのアクションに繋がることを心から願っております。