ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第45回(ジェロ・マガ Vol.45[2022年12月6日]より一部抜粋) このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。 —-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—- 今回は、「ウェアラブル端末」について取り上げます。 内閣府では、科学技術を用いて困難な課題を解決し、「人々の幸福(Human Well-being)」を実現することを目指して、これまでにない野心的な目標(ムーンショット目標)を定めています。 (内閣府)ムーンショット目標 9つある目標のうち、ムーンショット目標7では「日常生活の中で自然と予防ができる社会の実現」が謳われており、そこで役に立つのがウェアラブル端末です。 ウェアラブル端末は、体に装着する小型のコンピュータ機器で、スマートフォンのような機能を持つ物のほか、日々の運動量、心拍、睡眠時間などを測定して健康維持に役立てる機能を持つ物もあります。 また、ウェアラブル端末で測定したデータだけでなく、病院・施設に蓄積された医療データとあわせて共有・分析することで、より早く疾病を発見し、治療できるようになることが期待されています。 ただし、データを適切に保護したうえで共有することや、文書や画像など様々な形式で存在するデータを利活用できるようにデータの形を整えることなど、乗り越えるべき壁が存在します。 IoT、クラウド、AIといった技術面だけでなく、全国の医療機関でデータを共有するための仕組みづくりを含め様々な課題を解決することが求められますが、その先に、より手軽に健康状態を管理し、疾病を防ぐことのできる生活が待っています。