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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第52回(ジェロ・マガ Vol.52[2023年3月28日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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人生100年時代と言われる中、趣味を楽しんだり、家族や友人、地域の人たちとつながり、社会参加しながら日々を過ごすなど、自分らしく生き生きと生活する上でカギとなるのが「フレイル(虚弱)」の予防・対策と言われています。

高齢者、特に後期高齢者については、複数疾患の合併のみならず、加齢に伴う内臓機能や筋力の低下、認知症等の進行により、健康上の不安が大きくなります。内閣府が発表した令和4年版高齢社会白書では、令和3年10月1日現在の65歳以上人口の割合は28.9%でした。
また、高齢化の将来推計では2025年に65歳以上人口の割合は30%となり、全高齢者数に占める後期高齢者の割合はおよそ6割となる予測が示されました。

高齢化が進み、各自治体でフレイル予防や対策が急がれる中、私の地元の青森県ではeスポーツを取り入れたフレイル予防の取組が行われました。
地元の高校生と高齢者が一緒になってeスポーツに挑戦する交流会が青森市で開催され、70歳から80歳代の方が約10名と高校生が4名が参加しました。シニアチームと高校生チームに分かれて、ボーリングやテニスゲームで得点を競い合いながら、思い思いに体を動かすなどして交流を深めていました。参加者からはeスポーツを通して若い人と一緒に楽しむことができたため、またこのような機会を設けたいなどと話していました。

青森県では、今年度から高齢者のフレイル予防推進事業の一環として、高齢者の団体等にゲーム機を貸し出し、手先や脳、体を動かしていただく取組を行なっており、本交流会は青森県で初の取組でした。
その他の自治体でも、eスポーツを取り入れたフレイル予防の実証実験や新事業を行うなど、全国各地で広がりつつあります。
私はゲームもスポーツも好きなので、このような取組に参加できる機会があれば、参加していきたいと思います。