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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第54回(ジェロ・マガ Vol.54[2023年4月25日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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超高齢社会における心配事の一つに「認知症」があるのではないでしょうか。

認知症の治療薬は、ニュース等でも度々取り上げられるなど関心を集めています。

厚生労働省は過去に、認知症有病者数が2025年に約700万人前後に達するという推計を発表しています。

誰もが認知症になり、また、認知症の人と関わる可能性があると言える中、認知症の人やご家族が地域で安心して暮らしていくための取組みも進められています。

今回はその中から、「認知症サポーター養成講座」をご紹介します。

同講座は、認知症に関する正しい知識と理解、認知症の人への接し方などを約90分で学ぶというもので、厚生労働省による「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として、平成17年度から各地域で開催されるようになりました。

受講者は「認知症サポーター」として、地域で認知症の人やご家族に対してできる範囲で手助けすることが期待され、2023年3月末現在、累計1,451万人が養成されています。

さらに、認知症サポーターの発展的な活動として、チームオレンジ(※)や地域独自のサポーターの取組みが行われるなど、認知症サポーターが活躍する場も広がってきています。

※認知症の人や家族に対する生活面の早期からの支援等を行う、認知症サポーターの近隣チーム

参考:認知症サポーターキャラバン「チームオレンジとは」

参考:認知症サポーターキャラバン「報告会・活動報告」

※毎年、認知症サポーターの優良活動事例等が表彰されています。

 

認知症サポーター養成講座は、市町村などが事務局となって開催しています。

ご関心を持たれた方は、お住まいの市町村役場にお問い合わせをされてみてはいかがでしょうか。

参考:認知症サポーターキャラバン「自治体事務局連絡先」