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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第61回(ジェロ・マガ Vol.61[2023年8月3日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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本日は、ポストコロナの「観光」というところから話を始めます。
先日、観光庁より、訪日外国人消費動向調査の2023年第2四半期(2023年4-6月期)結果(1次速報)が公表されました。

2023年4-6月期訪日外国人旅行消費額は1兆2,052億円と推計され、2019年同期比95.1%と、新型コロナウイルス感染症拡大前のインバウンドの盛り上がりがほぼ回復してきている状況です。2023年6 月の訪⽇外客数は、新型コロナウイルス感染症の拡大後、初めて200万人を突破しました。

電車の中や街角で外国人旅行者に出会う機会が日常となり、以前のインバウンドの波は確実に回復していることを数字からも感じることができると思います。

本年3月には、新たな観光立国推進基本計画が閣議決定されました。「観光立国の持続可能な形での復活に向け、観光の質的向上を象徴する『持続可能な観光』『消費額拡大』『地方誘客促進』の3つをキーワードに、持続可能な観光地域づくり、インバウンド回復、国内交流拡大の3つの戦略に取り組むこと」とされており、観光は、地域活性化の切り札として必要不可欠なものと位置づけられています。

キーワードとなっている『持続可能な観光』を目指し、地域を牽引して観光を通じて地域課題の解決を図ることができる「人材」の存在は必須となっており、観光庁では、観光業界に関する人材育成の政策について検討を進めているところです。

また、様々な教育機関でも、現在注目されているリカレント教育として社会人向けの観光に関する教育プログラムが実施されております。ご参考まで列記いたします。

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福島県立テクノアカデミー会津(職業能力開発校・短期大学校)
観光プロデュース学科
⇒ふくしまの魅力を現地で感じ、「おもてなしの心+ICT」で発信。そして  スペシャリストに!観光業・サービス業に求められる知識と実践技術を様々な  面から学び、地域の観光産業を総合的にプロデュースできる人材、様々なサー  ビス業に対応できる人材を育成する。

京都ホテル観光ブライダル専門学校「専修学校リカレント教育総合推進プロジェクト」
⇒観光業界への就職やスキルアップを目指す方に向けた、ホテル等スタッフとして  必要なスキルやホスピタリティマインドを学ぶ。

●学校法人青森山田学園 青森大学
令和3年度「フィールドツーリズムの質を高めるためのリカレント教育プログラム」
⇒インバウンド向け自然体験型観光商品の企画及びマネジメント力を身につけるセミナー   開催。

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「人材育成」は様々な分野において重要な課題の一つとしてされています。
今回は「観光」について取り上げましたが、学び直しの機会として様々なリカレント教育が行われております。

ちなみに、文部科学省では「就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業」として、コロナ禍における雇用情勢の中で、全国の大学が企業・経済団体・ハローワーク等と連携し、短期間で就職・転職に繋がるプログラムを受講費無料(テキスト代等除く)で提供しています。

皆様も、注目する、あるいは新たに受講されたプログラムの情報がございましたら、是非ご紹介頂けると幸いです。皆様のコメントお待ちしております。