NEWS

ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第95回(ジェロ・マガ Vol.95[2024年12月10日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-+—-

冬場は体がかじかみ思ったように動かないことがあります。私は、これまで障害や高齢分野の施設で支援員や相談員として勤めてきた中で、「地域包括支援センター」(※1)という、主に65歳以上の方向けの相談窓口にも在籍しておりました。そこで、各地域には独自の健康体操があることを知りました。

(※1)地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法

前置きが長くなりましたが、今回は体がかじかむこの季節に無理なく行える各地の健康体操をご紹介したいと思います。昨今、エクササイズや筋力トレーニングが一大ブームとなり、パーソナルジム、コンビニジム、女性向けの30分エクササイズジムなど様々な業態のサービスが提供されており、健康産業も盛んになっておりますが、ご自宅や地域の集まりの中でできる体操やエクササイズもたくさん作られています。健康体操は、健康寿命延伸を目的に作成されています。体に痛みが出ないよう、無理のない範囲で行い、普段動かせていない部位を動かしてみてください。

ひとつ「状態を前後に倒す」(※2)体操を実際に行ってみましょう。
①足を肩幅に開いて立つ
②前屈し、上体を数回軽く弾ませる
③直立に戻る際に膝を屈伸させながら戻る
④腰に手を当て、天井を見るように上体を後方に反らす

(※2)板橋区 元気おとせん体操(7分18秒~)

一例を試してみましたが、いかがだったでしょうか。上肢下肢を連動させ、案外体が温まる体操だったのではないでしょうか。ここからは、各地域で発信されている健康体操の一例をご紹介いたします。2分程度で行えるものから20分ほどしっかり行うものまで様々ありますので、ご自身に合う体操を見つけていただけたらと思います。私は毎週20分程度の健康体操を地域の集まりで行っていましたが、体がポカポカし、ほぐれている実感がありました。

①なごや健康体操 みんなで体操(2分20秒)
②岐阜県可児市 5分でスッキリ健康体操
③台東区 ころばぬ先の健康体操&脳トレ

地域包括支援センターをはじめ、地域では健康体操や脳トレを行う集まりが定期的に開催されている場合が多くあります。65歳以上で体の動きが気になり始めた方は、ぜひ一度お住いの地域の地域包括支援センターへ、体操ができる集まりがあるかどうか伺ってみていただけると地域の情報を聞けるかと思います。

65歳未満の方は、地域包括支援センターを知るきっかけや、ご自宅での体操機会にご利用いただけたら幸いです。また、お知り合いで困りごとのある方がいらっしゃいましたら、地域包括支援センターの存在をお伝えください。