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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第110回(ジェロ・マガ Vol.110[2025年7月22日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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私事で恐縮ではございますが、先月、出身高校の「東京同窓会」が開催されました。「東京」と付いているのは、私は地方出身で、東京を中心とした関東在住の卒業生向けの同窓会という位置づけです。私も卒後30年の節目にあたる年代として、同期10数名による実行委員の一人として、同窓会の企画・運営に携わりました。

地元で開催される同窓会には、さらに多くの参加者がありましたが、「東京同窓会」においても200名近くの参加がありました。参加者の年代は、20歳代(10代含む)が3.9%、30歳代が1.1%、40歳代が33.7%、50歳代が15.5%、60歳代が21.5%、70歳代が13.8%、80歳以上が10.5%でした。分布の山は40歳代と60歳代にありますが、冒頭申し上げたとおり、私たち卒後30年(48歳)の年代が実行委員役を務めましたので、同期の協力者など運営に携わった者も含め、自ずと参加者が多くなっています。そういう点では、イレギュラーな分布になっていると思います。古いデータですが、菅公学生服の調査(※1)によると、同窓会への参加は年齢が高くなるほど増える傾向にあり、「50代以上」では76.2%が参加経験ありと回答しています。また、同調査によると、同窓会に参加して良かったことの上位は、
第1位 旧友の近況を知ることができた(70.2%)
第2位 昔の出来事など思い出話ができた(49.2%)
第3位 お世話になった先生に会えた(35.9%)
となっています。

(※1)同窓会への参加調査(菅公学生服)

今では、同窓会の幹事代行サービスというものもあるようです。その一つである笑屋の調査(※2)によると、どの同窓会に参加したいと思っているか、その上位は、
第1位 中学校の同窓会(42%)
第2位 高校の同窓会(20%)
第3位 部活のOB会(15%)
でした。「小学校」(7%)は意外と少ないようです。また、同窓生の何が一番気になるかの上位は、
第1位 見た目(36%)
第2位 結婚しているか(26%)
第3位 仕事(16%)
でした。同窓生の見た目や結婚しているかどうか、仕事は何をしているかなどが気になるようです。

(※2)同窓会アンケート調査結果(笑屋)

昔の出来事など思い出を振り返ること(回想法)は、脳の活性化や精神的な安定につながり、若返り効果があるといわれています(※3)。懐かしい思い出に浸ることで、幸福感が増し、ストレスが軽減されるだけでなく、認知症の予防や改善にも効果があると考えられています。

(※3)健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)

私自身も、今回同窓会に参加してみて、同期から「よくそんなことまで覚えてるね」という話をされたり、想像もしていなかったカップルの話など当時の人間関係を知ったり、あまり話したこともなかった同期から高校生の頃の自分の印象を聞かされると、高校生の時に見えていなかったものが見えるような気がして、新鮮な気持ちになりました。