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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第123回(ジェロ・マガ Vol.123[2026年2月10日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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2月に入り、まだまだ寒い日が続いていますが、ミラノ・コルティナでは冬季五輪が始まり、日々届く熱戦の情報に気分は高まりますね。選手の活躍にも注目ですが、今回はそんな国際大会の裏方でも活躍している「スポーツボランティア」についてご紹介したいと思います。オリンピックやスポーツ大会と聞くと、選手たちの華々しい活躍が思い浮かびますが、その舞台裏には、数えきれないほどのボランティアが活躍しています。

「スポーツボランティア」と聞くと、みなさんはどのような活動をイメージするでしょうか?
マラソン大会の給水ボランティアなどがまずは思い浮かぶかもしれませんが、他にも例えば、次のような活動があります。

・大会運営サポート:受付、誘導、会場設営・撤収など
・選手サポート:競技者の案内、輸送・移動の支援など
・観客サポート:案内受付、交通整理、環境美化活動など
・医療・救護補助:体調不良者の誘導、静養スペースでの対応など
・語学・手話ボランティア:外国語通訳、手話通訳など

活動の場は、大規模な大会から、地域のマラソン、青少年スポーツまで、幅広くあります。こうしたボランティアの活躍は、大会の運営のみならず、スポーツの価値を社会に広げる重要な役割も果たしています。活動する自身にとっても、健康面で次のようなメリットがあります。

・身体的な健康:会場内を歩き回ったり、物を運んだりと、活動中は自然と体を動かす機会が増えます。会場に行くまでの移動も含め、運動不足の解消につながります。
・精神的な健康:誰かの役に立つ経験が自己肯定感を高め、ストレス解消に寄与します。
・社会的な健康:世代や職業を超えた仲間との出会いが、新たらしいコミュニティづくりや、社会とのつながりを感じる機会にもなります。

しかしながら、成人(18歳以上)のスポーツボランティアの実施率は5.4%(2024年)と少数に留まっており、2010年調査の8.4%から近年は減少傾向にあります※1。
※1 笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」

近年、「社会参加」が健康寿命を伸ばす要因として注目されていますが、スポーツボランティアは、その両方を満たす貴重な機会になります。特にオリンピックのような国際大会では、多様な分野や価値観にも触れることができ、日常では得られない刺激が心身の活性化にもつながります。これからの時期、皆さんのまわりでも様々な大会が開催されるのではないでしょうか。既にボランティア経験のある方も、まだない方も、スポーツを通じた関わり方にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

<参考文献>
公益財団法人日本スポーツ協会「スポーツイベント主催者のためのスポーツボランティア活用・運営のフレームワーク」
スポーツボランティア情報 ポータルページ(事務局:日本財団ボランティアセンター)