弊所会長の寺島が神奈川県南足柄市で講演「なぜ『知の再武装』が必要なのか」を行いました

10/2(土)に、弊所会長の寺島が神奈川県南足柄市において、特別講座「なぜ『知の再武装』が必要なのか」を実施いたしました。

寺島の約70分間の講演のダイジェストを、以下箇条書きでご紹介します。

  • 日本人が自分の頭で考えて課題を解決していくプロセス、それが「知の再武装」である。

  • 何を「再武装」するか。一番重要なのは、今生きている時代を正しく認識すること。
    特に生命科学や人類史の発展はすさまじく、私も学び直す必要を感じている。

  • 日本人は部品、部材といった要素技術を作ることには優れているが、完成品を作るためのプロジェクト・エンジニアリング力が不足している。
    そのためには全体知や構想力が必要となる。

  • 停滞感漂う日本が再生できるかは、高齢者と女性の力がどれだけ活かされるかがポイント。
    高齢者をいかにして社会に参画してもらうかを考えるのがジェロントロジー(高齢化社会工学)。

  • 日本の食料自給率は38%だが、高齢化社会において1次産業が周辺にある国土が重要になってくる。
    社会への参画が身近に感じやすいから。

  • 世界のGDPに占める日本のシェアは、1994年のピーク17.9%から2020年は6%まで低下している現状に、向き合わなければならない。

  • そのためには何が必要か。21世紀の日本は産業に対する考え方を変えなければならない。豊かさのための産業から、国民の安全と安定のための産業が必要。具体的には、「食と農」と「医療・防災」が基幹産業となるべき。

最後に、子供食堂やシングルマザーへの支援を目的に寺島と細川護熙元首相が共同代表を務める「みねるばの森」基金の紹介がありました。

「みねるばの森」基金

募金箱を置いたところ、講演終了後多数の方から募金頂きました。講演会は約300人にご参加頂き、盛況で終了しました。