ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第125回(ジェロ・マガ Vol.125[2026年3月10日]より一部抜粋)
このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。
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春の訪れはとても心躍ります。しかし、一方で「またあの季節がやってきたか・・」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
…そうです、「花粉症」の季節です。私も「スギ花粉症」持ちで、毎年年始にはかかりつけ医に行き、概ね1月下旬ごろからアレルギー薬を服用し始めることで、ピーク時に症状が緩和されるように備えています。去年は比較的軽かった印象ですが、今年は例年より多く飛んでいるように感じます。スギやヒノキがフィーチャーされがちですが、実際は年間を通して、何らかの花粉は飛んでいる中で、常に抗アレルギー薬が手放せないという方も少なからずいらっしゃると思うと、本当に大変だと思います。
今は国民の「2人に1人」は花粉症持ちと言われており、仕事においても深刻な影響が出てきているという報道もあります。
「花粉症の経済損失は推計1日2,450億円」(毎日新聞 2026年2月21日)
ところで、「PFAS」という言葉をご存じでしょうか。これは「花粉食物アレルギー症候群」のことで、花粉症を持っている人が、花粉と似た構造を持つたんぱく質を含む果物、野菜、豆類などを食べた際に、口の中や喉などにアレルギー症状が現れたり、アナフィラキーショックなどの重篤な症状に進行したりすることもある病気のことです。最近、「特段食べ物アレルギーは持っていないはずなのだけど、◎◎を食べると何かかゆみが出る・・・」ということをよく耳にします。この兆候がある場合は要注意です。例えば、スギとヒノキの花粉症を持っている人が、トマトやリンゴ、モモなどを摂取した時に、口や喉にかゆみが出たり、重篤な場合は全身に症状が出たりします。医学や植物学などの分野に詳細には踏み込めませんが、スギ花粉にしても、ヒノキ花粉にしてもどちらも元はと言えば、植物(樹木)です。スギとヒノキはヒノキ科の植物で、トマトはナス科、リンゴとモモはバラ科の植物です。ですから、他の植物の持っている近しい何らかの物質に対して反応を起こす可能性があるということについては、納得感があります。その他に、キウイ、パイナップル、マンゴー、メロン、スイカ、ピーナッツなど、反応が起こりうると報告されている食べ物があります。実際の研究事例等については、参考URLに記載しているので、ご関心がおありでしたら、是非ご覧ください。
もし、何らかの自覚症状がある方は、一度医師の診察を受けてみることをお勧めします。
(参考URL)
・国立成育医療研究センター
・藤田医科大学医学部先端アレルギー免疫共同研究講座/ホーユー株式会社イノベーションセンター
