ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第131回(ジェロ・マガ Vol.131[2026年6月9日]より一部抜粋)
このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。
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今回は「新たな防災気象情報と、災害時の行動」について取り上げたいと思います。
6月1日から3日にかけて列島を横断した台風6号。特に西日本で非常に強い雨を降らせ、2日の夜には高知県四万十町でレベル4大雨危険警報が、3日未明には和歌山県串本町にレベル5氾濫特別警報が発表されました。気象庁では5月28日から新たな防災気象情報の運用を開始し、シンプルでわかりやすい情報体系・名称に整理されることになりました。
気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」
河川氾濫や大雨、土砂災害、高潮などに関する情報が避難情報の5段階の警戒レベルに対応しており、
・レベル3:高齢者等避難
・レベル4:避難指示
・レベル5:緊急安全確保
とされています。
今回発表された洪水や大雨浸水に関する情報(レベル3~)が発表された場合、安全な場所(公民館・小中学校等の指定緊急避難場所等)への立ち退き避難もしくは安全な自宅・施設等(安全な上階への移動等)での屋内安全確保が求められます。ここで必要となるのが、自宅や職場、滞在施設の災害リスクと災害時に使用できる避難場所(一時的に身の安全を確保できる場所)、避難所(災害の危険性がなくなるまでの間一定期間滞在できる場所)の情報ですが・・・
内閣府「避難情報等について」
6月2日、私は仕事で香川県高松市におり、19時すぎには高松市にレベル3大雨警報が発表されました。高齢者などの方の避難が求められるタイミングですが、現地では夕方から猛烈な風が吹いており、(特に高齢の方が)屋外で出歩くのは
あまりにも危険な状況でした。レベル3(高齢者等避難)が発表されてから避難行動を始めていては、現実的に他の建物への避難は困難な状態だったのです。ここから改めて思ったのは、レベル3やレベル4の発表がある前に、(退避が必要な場所にいる場合は)避難が可能なうちに移動することが肝要だ、ということです。幸いにして、台風などの風水害は事前の備えが可能です。当日のご自身の滞在場所を鑑みて予測し、早めの行動をとることが命を守ることにつながります。その際に是非ご活用いただきたいのが、各市町村が作成しているハザードマップや、全国の災害リスクや指定緊急避難場所等を閲覧できる「重ねるハザードマップ」です。
重ねるハザードマップでは、災害種別(洪水、土砂災害、高潮、津波)ごとの災害リスクを地図上で確認できるほか、「全ての情報から選択」から「指定緊急避難場所」を選択することで、災害種別ごとに使用できる指定緊急避難場所もあわせて確認することができます。ただし、各避難場所・避難所の最新の指定状況や現在の開設状況については、必ず各自治体の情報をご確認いただければと思います。それでは、私の住んでいる地域の場合を例にみてみます。私は千葉県野田市在住でして、周辺の洪水浸水リスクと、洪水時の指定緊急避難場所は重ねるハザードマップ上でこのように確認することができます。
続いて、野田市が公表している地域防災計画の「資料編」P. 資-66には、指定避難所一覧[洪水対応]が掲載されており、想定される最大規模の降雨が発生した場合の浸水深における浸水する階数も記載されています。
野田市「地域防災計画」
野田市「地域防災計画 資料編」
皆さんの居住地や勤務地等の災害リスクや避難場所等を確認いただき、緊急時にすぐさま行動できるよう、平時から動きをシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
