当機構について

「100歳人生時代」と言われる中、これまで「老年学」と訳されてきた学問「ジェロントロジー」を「高齢化社会工学」と捉え直し、広い視界から社会総体のあり方、人間の生き方を探り、日本ならではの新しい社会構想の提起を試みるため、弊所会長寺島は2018年8月に『ジェロントロジー宣言』(NHK出版)を上梓しました。この本では、100歳人生のための「知の再武装」が国民1人1人に必要となる時代に突入するとともに、それに伴った新しい社会構想が必要であるという問題意識を提示しました。

『ジェロントロジー宣言』での問題意識に基づき、「知の再武装」や新たな社会構想を体系的に研究するため、産・官・学における多くのステークホルダーの協力のもと、2018年10月に「ジェロントロジー研究協議会」を立ち上げ、弊所は事務局を担当しました。

この2年間の研究フェーズでは、高齢者のための「参画のプラットフォーム」として、「知の再武装」のための教育プログラムと、6つの分野(宗教・こころ、医療・健康、美容、金融、農業、観光)の社会的事業の創出を目指し、体系的な研究を実施しました。

この研究フェーズの成果を継承し、「参画のプラットフォーム」を実装化する「実行フェーズ」に移行するため、2020年10月にジェロントロジー推進機構を設立いたしました。3つの事業を推進することで、「参画のプラットフォーム」の実現を目指します。