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ジェロントロジーに関する耳寄りな情報 第66回(ジェロ・マガ Vol.66[2023年10月17日]より一部抜粋)

このコーナーでは、ジェロントロジーに関連する、日々の生活や今後の生き方に役に立つ、あるいは「耳寄りな」情報をお届けいたします。

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今回は「災害用携帯トイレ」についてのお話です。

大震災が発生すると、水洗トイレが使用できなくなります。
避難所のトイレも水を流せない可能性が高いです。
2016年の熊本地震では6時間以内に約7割の人がトイレに行きたくなったというデータもあります。
しかし、トイレが不安なことを理由に水分摂取を控えてしまうとエコノミー症候群等の健康被害に遭ってしまうため、気をつけなければいけません。

こうした状況で役に立つのが「災害用携帯トイレ」です。
(ドラッグストア等で市販されています。)
携帯トイレは普段使用している便器に取り付けて使うことができます。
では、どのくらいの数の準備が必要なのでしょうか。
下記の計算式で家族人数に対して必要な携帯トイレの枚数が計算できます。

ぜひ計算してみてください!

必要枚数:5回(1日あたりのトイレ回数)×7日間×家族人数

使い方:
①便座を持ち上げて、ポリ袋を便器に被せる
②便座を下ろし、携帯トイレを取り付ける
③使用後は1回ごとに空気を抜いて口を結ぶ
④使用後の携帯トイレは蓋つきの容器に保管

※携帯トイレの使用方法については、下記の動画で詳しく説明しているので、お時間があるときに視聴してみてください。

動画「災害備蓄の必需品 携帯トイレについて」(日本トイレ研究所)

回収方法:(基本的には)可燃ごみ ※地域により異なるため事前に確認

先日の事業者向け勉強会では大量に発生する廃棄物の保管方法をどうすべきかが議論となっていました。
災害時の備蓄品としては食料に目が行きがちですが、食料は減っていく一方で廃棄物は増えていくものであり、保管場所の確保を考えなくてはいけません。
また、携帯トイレを準備していても有事に問題なく使うことができるか、事前に試しておくことも重要だと思います。

備えあれば患いなし、先月防災の日がありましたが改めて、この機会にみなさんもご家庭の携帯トイレや防災グッズを見直してみてほしいと思います。

〈参考〉

動画「災害時水洗トイレは使えない」(日本トイレ研究所)